その後、順調に分娩が進行し、体重3,820 g の女児を正常分娩で出産した。分娩…
次の文を読み36〜38 の問いに答えよ。Aさん(33 歳、1回経産婦)。妊娠40 週2日、6分ごとに1分間持続する規則的な子宮収縮を自覚して来院した。前日の妊婦健康診査時の経腹超音波検査の結果、胎児推定体重3,800 g、AFI 8.0。夫は出産の立会いを予定していたが仕事の都合で来院できなかった。
その後、順調に分娩が進行し、体重3,820 g の女児を正常分娩で出産した。分娩所要時間は4時間30 分、分娩第3期までの出血量は400 mL であり、会陰裂傷第1 度を認めた。分娩後1時間、バイタルサインに異常はない。外陰部にあてているパッドには少量の血液を認める。外陰部は対称性に軽度むくんでおり、圧痛はない。子宮底は臍下2横指の高さに硬く触れており、Aさんは下腹部の痛みを訴えて苦しそうにしている。Aさんの症状について最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 後陣痛経産婦で児も大きく、後陣痛が強く現れています。
- ⑵ 膀胱炎膀胱炎であれば、排尿時の痛みが現れます。
- ⑶ 頸管裂傷頸管裂傷では、持続する出血がみられます。
- ⑷ 外陰部血腫圧痛がないため、血腫は考えにくい状態です。
- ⑸ 子宮復古不全子宮は硬く収縮しており、復古不全ではありません。
解説
正解は⑴です。子宮底は臍下2横指で硬く触れ、出血も少量にとどまっており、子宮の収縮は良好です。経産婦では子宮の収縮が強く起こるため後陣痛が強く、巨大児の分娩後はさらに痛みが強くなります。膀胱炎であれば排尿時の痛みが現れ、頸管裂傷では持続する出血がみられます。外陰部に圧痛がないため血腫は考えにくく、子宮の収縮が良好であることから子宮復古不全にもあたりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-03.html)を加工して作成