妊娠39 週5 日。午前7 時に陣痛が発来し、助産師がA さんの自宅に午前7 時…
次の文を読み53〜55 の問いに答えよ。A さん(29 歳、1 回経産婦)。前回の出産は2 年前であり、妊娠経過は順調で、微弱陣痛のため子宮収縮薬を使用し病院で正常分娩した。今回妊娠が判明し、妊娠18週0 日に自宅での出産を希望して自宅分娩を扱う開業助産師を受診した。開業助産師は近隣の助産師と協力体制をとっている。
妊娠39 週5 日。午前7 時に陣痛が発来し、助産師がA さんの自宅に午前7 時30分に到着した。到着時の内診所見は、子宮口6 cm 開大、展退度80 %、Station +1 。軽い努責感がある。胎児心拍数陣痛図で、胎児心拍数基線130 bpm、30 分前から陣痛発作に伴い最下点100 bpm の緩やかに下降する徐脈が出現し、20〜30 秒で回復している。基線細変動は正常である。この時点での助産師の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ A さんに努責を促す。子宮口6cmでは、努責を促すことはできません。
- ⑵ 嘱託医師に報告する。徐脈が続いており、医師に報告して相談します。
- ⑶ そのまま経過観察する。そのまま見ていると、対応が遅れてしまいます。
- ⑷ 急いで新生児蘇生の準備をする。準備だけでは、産婦と胎児への対応になりません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。陣痛発作に伴って緩やかに下がる徐脈が30分続いているため、遅発一過性徐脈の可能性があり、胎盤を通じた酸素のやりとりが損なわれている恐れがあります。自宅分娩では検査も急速遂娩もできないので、嘱託医師に報告して方針を相談します。子宮口6cmで努責を促すことはできません。そのまま経過をみると対応が遅れ、新生児蘇生の準備だけでは産婦と胎児への対応になりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp150511-03.html)を加工して作成