A さんは、3,480 g の女児を正常分娩で出産した。会陰裂傷第1 度であった…
次の文を読み50〜52 の問いに答えよ。A さん(38 歳、1 回経産婦)。A さんは第1 子を3 年前に病院で正常分娩し、現在の健康状態は良好である。妊娠が判明し、今回は助産所での出産を希望して妊婦健康診査を受けている。妊娠経過は順調である。
A さんは、3,480 g の女児を正常分娩で出産した。会陰裂傷第1 度であったが縫合はしていない。産褥1 日、A さんは「お産のときに痔が出てしまいました。トイレで戻そうとしたのですが、痛くて触れません。妊娠中からありました。授乳で座っているのもつらいです」と話した。A さんの脱肛は2 cm × 2 cm の大きさで、腫脹がみられた。A さんへの対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 円座を利用するよう勧める。肛門部に体重がかからず、座る負担が減ります。
- ⑵ 授乳以外は横になるよう勧める。活動が狭まり、血流も滞ってしまいます。
- ⑶ 肛門部に冷罨法を行うよう勧める。冷やすより、温めるほうが楽になります。
- ⑷ 臥床時は下肢を挙上するよう話す。下肢の挙上は、浮腫への対応になります。
- ⑸ 骨盤底筋訓練を実施するよう説明する。痛みが落ち着いてから、始めるものです。
解説
正解は⑴です。脱肛が大きく腫れて痛みが強いため、座るときに肛門部へ体重がかからないよう円座を使ってもらうことが、授乳を続けるうえでも最も実際的な対応になります。授乳以外は横になるよう勧めると活動が狭まり、血流も滞ります。腫れた痔核は温めて血流を良くするほうが楽になり、冷やすことは勧められません。下肢の挙上は浮腫への対応で、骨盤底筋訓練は痛みが落ち着いてから始めます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp150511-03.html)を加工して作成