この女性は保存的治療を希望したため、骨盤底筋体操を指導した。追加で指導する内容で…
次の文を読み39~41 の問いに答えよ。53 歳の女性。 4 回経妊 3 回経産婦。第 1 子は 4,100 g で、鉗子分娩であった。48 歳で閉経。夫は 50 歳で健在。初診時、身長 145 cm、体重 70 kg。 6 か月前から夕方になると外陰部に違和感を感じるようになったと話す。また、トイレが近く、尿を我慢していると立ち上がった時に少し漏れるという。診察すると、膀胱が努責により腟口から 2 cm 上方まで下垂してくる。
この女性は保存的治療を希望したため、骨盤底筋体操を指導した。追加で指導する内容で適切なのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 塩分制限塩分の制限は、尿失禁の治療ではありません。
- ⑵ 体重の減量腹圧が下がり、症状の改善につながります。
- ⑶ 排尿日誌の記載回数や漏れる場面が分かり、手がかりになります。
- ⑷ 水分摂取の制限尿が濃くなり、刺激がかえって強まります。
- ⑸ 毎朝のジョギング腹圧を高め、症状を悪くしてしまいます。
解説
正解は⑵と⑶です。身長145cmで体重70kgという体格は腹圧を高めて骨盤臓器脱と尿失禁を悪くするため、体重を減らすことが保存的治療の柱になります。また排尿日誌をつけてもらうと、排尿の回数や1回量、漏れる場面が分かり、指導の手がかりになります。塩分の制限は尿失禁の治療ではありません。水分を控えると尿が濃くなって刺激が強まり、ジョギングは腹圧を高めて症状を悪くします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp140512-03.html)を加工して作成