産褥 6 日。母乳分泌は良好で、授乳は母乳のみで行っている。児の体重は 3,15…
次の文を読み47~49 の問いに答えよ。A さん(38 歳、初産婦)。妊娠糖尿病。妊娠中は、自己血糖測定、インスリン自己注射を行い、食事は 6 回の分割食とし血糖コントロールは良好であった。3,100 g の児を正常分娩にて出産し母児同室中である。産褥 1 日。医師からインスリン注射について「今は使用しなくてよいでしょう。今後は血糖値の変化をみながら使用について判断していきましょう」と説明があった。
産褥 6 日。母乳分泌は良好で、授乳は母乳のみで行っている。児の体重は 3,150 g、経過は順調である。 1 日の摂取エネルギーは1,800 kcal。退院後、食事療法で血糖コントロールを行うことになった。退院指導で適切なのはどれか。
- ⑴ 「授乳前には軽い食事を摂るといいですよ」血糖の変動が、かえって大きくなります。
- ⑵ 「授乳を 30 分程度で切り上げて血糖値の変動を抑えましょう」時間を区切ると、児の哺乳を妨げます。
- ⑶ 「母乳分泌量が増えてもこのまま 1,800 kcal を維持しましょう」必要なエネルギーは、増えていきます。
- ⑷ 「母乳を続けた方が、将来 A さんが糖尿病になりにくくなります」糖の代謝が改善し、将来の危険を下げられます。
解説
正解は⑷です。授乳を続けると母体の糖の代謝が改善し、妊娠糖尿病だった女性が将来2型糖尿病になる危険を下げられることが分かっています。この利点を伝えて母乳育児を支えます。授乳前に食事をとると血糖の変動がかえって大きくなります。授乳時間を区切ることは児の哺乳を妨げます。分泌量が増えれば必要なエネルギーも増えるため、同じ量を保ち続けるのは適切ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp140512-03.html)を加工して作成