生後 1 日に肉眼的黄疸を認めた。児の血液型は A 型 Rh(+)。母親は O …
次の文を読み41~43 の問いに答えよ。在胎 41 週 3 日、正常分娩で出生した 3,800 g の児。出生直後は啼泣なく、筋緊張も低下していた。皮膚刺激と口鼻腔吸引を行い、吸引した羊水は混濁していた。出生から 30 秒後、弱い自発呼吸が認められ、心拍数 80/分であった。
生後 1 日に肉眼的黄疸を認めた。児の血液型は A 型 Rh(+)。母親は O 型 Rh(+)。精密検査の結果、ABO 式血液型不適合による溶血性黄疸と診断され、児の交換輸血が必要となった。交換輸血に使用する合成血の組成で最も適切なのはどれか。
- ⑴ A 型赤血球と O 型血漿A型赤血球は、残る抗体に壊されてしまいます。
- ⑵ A 型赤血球と A 型血漿赤血球も血漿も、この場面では使えません。
- ⑶ O 型赤血球と AB 型血漿壊されない赤血球と、抗体を含まない血漿です。
- ⑷ AB 型赤血球と O 型血漿O型の血漿には、抗A抗体が含まれます。
解説
正解は⑶です。ABO式血液型不適合による溶血では、母親由来の抗A抗体が児のA型赤血球を壊しています。交換輸血に用いる合成血は、この抗体に攻撃されないO型の赤血球と、抗A抗体も抗B抗体も含まないAB型の血漿を組み合わせてつくります。A型の赤血球を用いると残っている抗体に壊され、O型の血漿には抗A抗体が含まれるため、どちらも溶血を続けさせてしまいます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp140512-03.html)を加工して作成