妊娠 37 週 0 日の初産婦。陣痛発来で入院した。入院後 3 時間で自然破水し…
妊娠 37 週 0 日の初産婦。陣痛発来で入院した。入院後 3 時間で自然破水し、羊水は白色で少量の血性分泌物がみられた。破水後、胎児心拍数陣痛モニタリングを開始した。 1 時間後に胎児心拍数が 80 bpm に低下したため、直ちに酸素を投与し、 1分後に回復した。40 分後に遅発性一過性徐脈が出現し、助産師は医師に報告した。児は吸引分娩で出生、Apgar〈アプガー〉スコアは 1 分後 6 点、 5 分後 9 点であった。この事例で改善すべき行動はどれか。
- ⑴ 破水した産婦を経過観察したこと観察を続けること自体は、問題ではありません。
- ⑵ 医師の指示なく酸素投与を行ったこと臨時応急の手当てとして、行うことができます。
- ⑶ 血性分泌物がみられたことを医師に報告しなかったこと少量の血性分泌物は、産徴として説明できます。
- ⑷ 胎児心拍数が 80 bpm に低下したことを医師に報告しなかったこと高度徐脈で、速やかに報告すべき場面でした。
解説
正解は⑷です。胎児心拍数が80bpmまで下がった時点は高度徐脈であり、1分で回復したとしても背景に重い異常が隠れている可能性があるため、速やかに医師へ報告すべき場面でした。破水した産婦を観察し続けることや、血性分泌物が少量みられたことは、それ自体が問題ではありません。酸素投与は臨時応急の手当てとして助産師が行えるため、改善すべき行動にはあたりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp140512-03.html)を加工して作成