妊娠による母体の泌尿器系の変化で正しいのはどれか。
妊娠による母体の泌尿器系の変化で正しいのはどれか。
- ⑴ 妊娠後期の尿の流出障害が左側に起こりやすい。妊娠子宮の右回旋により、流出障害は右側に起こりやすくなります。
- ⑵ 尿素窒素の値が非妊時より高値を示す。濾過量が増えるため、尿素窒素は非妊時より低値になります。
- ⑶ 糸球体濾過率〈GFR〉が低下する。糸球体濾過率は妊娠中に増加します。
- ⑷ 尿細管での再吸収能が低下する。濾過量の増加に再吸収が追いつかず、相対的に低下します。
- ⑸ 尿管の緊張が増す。尿管の緊張はプロゲステロンの作用で低下します。
解説
正解は⑷です。妊娠中は腎血流量と糸球体濾過率が増え、濾過される量に尿細管の再吸収が追いつかなくなるため、再吸収能は相対的に低下し、糖やアミノ酸が尿に出やすくなります。濾過量が増えるので尿素窒素やクレアチニンは非妊時より低値となります。尿管の緊張はプロゲステロンの作用で低下し、子宮の右回旋もあって右側に尿の流出障害が起こりやすくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成