妊娠週数の正確な推定のために最も有用な情報はどれか。
次の文を読み42〜44 の問いに答えよ。A さん(21 歳、初産婦、未婚)。高校卒業後、友人を頼りに上京したが、定職がなく不定期のアルバイトで収入を得て生活をしている。元来、月経周期が不規則であり、最近は長期間無月経であったが気にせず過ごしていた。3日ほど前から下腹部に時々痛みを感じ、腫れた感じがするため、産婦人科医院を受診した。診察前の尿検査で妊娠反応陽性、超音波検査で子宮内に胎児が確認され、児頭大横径55 mm。子宮底長20 cm、腹囲66 cm。最終月経の開始日は6か月前である。現在交際中のパートナーはなく、3か月前までは複数の男性との交際歴があり胎児の父親は不明であるという。
妊娠週数の正確な推定のために最も有用な情報はどれか。
- ⑴ 腹囲母体の体格に左右され、週数の推定には使えません。
- ⑵ 子宮底長羊水量や胎位の影響を受け、正確な推定はできません。
- ⑶ 児頭大横径この時期の週数の推定に、最も信頼できる計測値です。
- ⑷ 最終月経の開始日月経が不規則で記憶もあいまいであり、信頼できません。
- ⑸ 尿中ヒト絨毛性ゴナドトロピン値この値から妊娠週数を推定することはできません。
解説
正解は⑶です。最終月経が不確かで妊娠6か月ほど経過しているこの場面では、超音波検査で測る児頭大横径が妊娠週数の推定に最も役立ちます。腹囲や子宮底長は母体の体格や羊水量に左右され、最終月経の開始日は本人の記憶があいまいで信頼できません。尿中のゴナドトロピン値から週数を推定することもできません。週数が確定していない妊婦では、早い時期の計測ほど推定の精度が高くなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成