臓器移植では拒絶反応の主要な要因となる分子であり、妊娠では絨毛細胞における特殊な…
臓器移植では拒絶反応の主要な要因となる分子であり、妊娠では絨毛細胞における特殊な発現様式が胎児に対する母体の免疫学的受容に深くかかわっているのはどれか。
- ⑴ エストロゲン受容体エストロゲンの作用を受け取る受容体であり、免疫とは別です。
- ⑵ プロゲステロン受容体妊娠の維持に関わる受容体で、免疫寛容の主役ではありません。
- ⑶ ヒト白血球抗原〈HLA〉絨毛細胞での特殊な発現が、母体の免疫寛容を支えています。
- ⑷ ヒト絨毛性ゴナドトロピン妊娠黄体を維持するホルモンで、免疫の分子ではありません。
解説
正解は⑶です。ヒト白血球抗原は臓器移植で拒絶反応を引き起こす分子ですが、胎盤の絨毛細胞では通常の型が現れず、代わりにHLA-Gという特殊な分子が現れます。これにより母体の免疫が胎児を異物として攻撃しない仕組みが保たれます。エストロゲンやプロゲステロンの受容体、絨毛性ゴナドトロピンは別の働きを担います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成