1か月児健康診査に来院した母親と児。完全母乳栄養で児の全身状態は良好だが、睡眠中…
1か月児健康診査に来院した母親と児。完全母乳栄養で児の全身状態は良好だが、睡眠中に呼吸が2〜3秒停止することがあり、乳幼児突然死症候群〈SIDS〉を母親は心配している。児は家ではベビーベッドに仰臥位で就寝しており、寝入ると体温は37 ℃台後半のことが多く、また溢乳が1日10 回程度認められている。母親への指導で正しいのはどれか。
- ⑴ 夜間の人工栄養を併用する。母乳栄養はむしろ危険を下げるため、併用は勧めません。
- ⑵ 児を温めすぎないようにする。温めすぎは危険を高めるため、寝具や衣類を見直します。
- ⑶ 夜間は添い寝で児を観察する。添い寝は窒息や圧迫の危険を高めます。
- ⑷ 寝かせはじめは腹臥位にしておく。腹臥位は最も強い危険因子として知られています。
- ⑸ 表面が柔らかいマットレスを使用する。柔らかい寝具は、顔が埋まって窒息する危険があります。
解説
正解は⑵です。乳幼児突然死症候群の危険を下げるには、仰臥位で寝かせること、たばこを避けること、できるだけ母乳で育てること、そして温めすぎないことが大切です。この児は寝入ると体温が37℃台後半になっており、寝具や衣類を見直すよう伝えます。人工栄養の併用や腹臥位、柔らかい寝具、添い寝は危険を高めます。母親の心配を受け止めたうえで、危険を減らす具体的な方法を一緒に確かめましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成