医師の診察後にA さんは「子宮筋腫ができているなんて知りませんでした。妊娠や出産…
次の文を読み39〜41 の問いに答えよ。A さん(33 歳、初産婦)。30 歳で甲状腺機能亢進症を発症し、Basedow〈バセドウ〉病の診断により甲状腺亜全摘術を受け、レボチロキシンの内服を継続していた。Aさんは無月経を主訴に産婦人科を受診して、妊娠6週相当と診断された。また、診察で子宮体部の筋層内に複数の子宮筋腫が指摘されて子宮体部全体は新生児頭大であった。
医師の診察後にA さんは「子宮筋腫ができているなんて知りませんでした。妊娠や出産にどのような影響がありますか」と助産師に聞いた。助産師が行うA さんへの説明で正しいのはどれか。
- ⑴ 「胎児の先天異常のリスクが増加します」胎児の先天異常が増えるという関連はありません。
- ⑵ 「出産後に子宮全摘出術が必要です」出産後に、必ず全摘術が必要になるわけではありません。
- ⑶ 「妊娠糖尿病になりやすくなります」妊娠糖尿病との関連は示されていません。
- ⑷ 「子宮破裂を生じやすくなります」子宮破裂は、帝王切開や筋腫核出術の既往で問題になります。
- ⑸ 「切迫早産が生じやすくなります」子宮が伸びにくく収縮も起こりやすいため生じやすくなります。
解説
正解は⑸です。子宮筋腫があると子宮が伸びにくく収縮も起こりやすいため、切迫早産や早産が生じやすくなります。ほかに胎位異常や分娩時の出血が増える可能性もあります。胎児の先天異常が増えることはなく、出産後に子宮全摘が必要になるわけでもありません。妊娠糖尿病や子宮破裂との関連も示されていません。筋腫の位置と大きさによって影響が異なるため、経過を追って確かめていきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成