A さん(29 歳、初産婦)。妊娠経過は正常。妊娠9週の経腟超音波検査で、左卵巣…
A さん(29 歳、初産婦)。妊娠経過は正常。妊娠9週の経腟超音波検査で、左卵巣内に5cm の囊胞が確認された。囊胞は単房性で、内部に充実成分はなかった。妊娠13 週に再度、経腟超音波検査が行われ、左卵巣内の囊胞は2cm に縮小していた。この左卵巣囊胞の種類で最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 妊娠黄体妊娠12週ころから縮小する経過と合致します。
- ⑵ 皮様囊腫内部に充実成分を伴うことが多く、縮小もしません。
- ⑶ 卵巣妊娠卵巣妊娠であれば、縮小することはありません。
- ⑷ 粘液性囊胞腺腫腫瘍であり、自然に縮小することはありません。
- ⑸ 子宮内膜症性囊胞内部にチョコレート状の内容を伴い、縮小もしません。
解説
正解は⑴です。妊娠黄体は妊娠の維持にはたらく一時的な囊胞で、妊娠初期に大きくなり、胎盤が機能を引き継ぐ妊娠12週ころから縮小していきます。単房性で内部に充実成分がなく、13週で縮小している経過はこれに合致します。皮様囊腫や粘液性囊胞腺腫、子宮内膜症性囊胞は自然に縮小することはありません。経過を追って縮小するかどうかを確かめることが、鑑別の手がかりになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成