月齢2か月の男児。在胎30 週3日、常位胎盤早期剝離のため緊急帝王切開で出生した…
月齢2か月の男児。在胎30 週3日、常位胎盤早期剝離のため緊急帝王切開で出生した。出生体重1,515 g。Apgar〈アプガー〉スコアは1分後1点、5分後4点、10 分後8点。現在、全身状態は良好だが、退院前の頭部MRI 検査で多発性囊胞性病変を認めた。MRI 検査所見(別冊No. 1)を別に示す。この児の予後で最も考慮する疾患はどれか。
- ⑴ 難聴難聴は、この病変から直接予測される障害ではありません。
- ⑵ 水頭症水頭症は脳室が拡大する別の病態です。
- ⑶ 脳性麻痺運動を司る神経が傷つき、痙直型の脳性麻痺を生じやすくなります。
- ⑷ 下垂体機能低下症下垂体の障害を示す所見ではありません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。早産児の頭部MRIでみられる多発性の囊胞性病変は脳室周囲白質軟化症を示し、運動を司る神経の通り道が傷つくため、痙直型の脳性麻痺を後遺症として生じやすくなります。難聴や水頭症、下垂体機能低下症はこの病変から直接予測されるものではなく、長期の発達のフォローが欠かせません。早い時期から理学療法につなげられるよう、発達の経過を見守っていきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成