妊娠41 週3日の経産婦。前期破水のため入院し、子宮収縮薬で分娩誘発を行い、2 …
妊娠41 週3日の経産婦。前期破水のため入院し、子宮収縮薬で分娩誘発を行い、2 時間経過後に陣痛が開始した。陣痛開始から30 分後、子宮口開大4cm、Station−1、陣痛間欠1分30 秒、陣痛発作30 秒であった。胎児心拍数基線は120 bpm で経過し、基線細変動は中等度から減少している。胎児心拍数陣痛図上に最下点が70 bpm 未満で持続時間が30 秒以上の変動一過性徐脈がみられた。陣痛発作時に強く産痛を訴え、仰臥位で苦悶様表情を示している。この時の対応で正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 浣腸を行う。胎児の状態が不安定であり、浣腸は適しません。
- ⑵ 産婦を側臥位にする。臍帯の圧迫と血管の圧迫を取り除くことができます。
- ⑶ 子宮収縮薬を中止する。子宮収縮を弱め、子宮胎盤血流の回復を図ります。
- ⑷ 間欠的胎児心拍数聴取に切り替える。連続モニタリングを続ける必要があります。
- ⑸ 100 % 酸素3L/分で酸素投与を開始する。酸素投与は10L/分程度で行います。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵と⑶です。高度の変動一過性徐脈に基線細変動の減少が重なっており、臍帯の圧迫と子宮の過度の収縮が疑われます。まず子宮収縮薬を中止して収縮を弱め、側臥位にして臍帯への圧迫と子宮による血管の圧迫を取り除きます。浣腸は適しておらず、連続モニタリングを続け、酸素投与は10L/分で行います。あわせて医師に報告し、改善しない場合の急速遂娩にも備えます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-03_04_05.html)を加工して作成