その後A さんは22 歳で結婚し、現在は妊娠を希望している。体重はこの3年間に少…
次の文を読み36〜38 の問いに答えよ。A さん(19 歳)。半年で7kg の体重増加があり、4か月間月経がなかったため、婦人科外来を受診した。「友人関係のストレスで甘いものばかり食べ過ぎてしまったと思う。最近、にきびが増えて気になる。体調はそんなに悪くはない」と言う。既往歴に特記すべきことはない。初経は12 歳で月経周期は30 日型であった。性交経験はない。身長157 cm、体重70 kg。脈拍74/分、血圧120/70 mmHg。
その後A さんは22 歳で結婚し、現在は妊娠を希望している。体重はこの3年間に少しずつ減少し55 kg となっているが、現在でも自然には月経が来ないという。高血圧症や糖尿病はみられない。A さんへの第一選択の治療法はどれか。
- ⑴ 5kg の減量指導すでに減量が進んでおり、さらなる指導は必要ありません。
- ⑵ メトホルミンの内服効果が乏しい場合に、併用を検討する薬です。
- ⑶ ゴナドトロピンの注射内服で効果がない場合に進む、次の段階の治療です。
- ⑷ Kaufmann〈カウフマン〉療法月経を起こす治療で、排卵は目的としません。
- ⑸ クロミフェンクエン酸塩の内服排卵を促す、第一選択の治療にあたります。
解説
正解は⑸です。多囊胞性卵巣症候群で妊娠を望む場合、減量に続く第一選択の治療は排卵を促すクロミフェンクエン酸塩の内服です。効果がない場合にメトホルミンの併用やゴナドトロピンの注射へ進みます。すでに減量が進んでおりさらなる減量の指導は必要なく、カウフマン療法は排卵を目的とする治療ではありません。多胎や卵巣過剰刺激症候群の危険についても、あらかじめ説明します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成