30 歳の初産婦。妊娠41 週で体重3,800 g の男児を経腟分娩で出産した。…
30 歳の初産婦。妊娠41 週で体重3,800 g の男児を経腟分娩で出産した。8年前に統合失調症と診断され、精神科に通院し向精神薬を内服している。羊水混濁+、Apgar〈アプガー〉スコアは1分後6点、5分後8点であった。生後1日、児は啼泣時に下顎と両側上肢の震えがみられる。安静時の体温37.0 ℃、呼吸数40/分、心拍数200/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98 %。呻吟や努力性呼吸はない。血糖値は60 mg/dL であった。このときの児の全身状態に直接関連しているのはどれか。
- ⑴ 血糖値血糖値60mg/dLは正常で、低血糖ではありません。
- ⑵ 羊水混濁呼吸は保たれており、羊水混濁の影響は考えにくくなります。
- ⑶ 向精神薬からの離脱震えと頻脈がみられ、離脱症状として説明できます。
- ⑷ 1分後のApgar〈アプガー〉スコア5分後は8点に改善しており、仮死の影響は考えにくくなります。
解説
正解は⑶です。母が向精神薬を内服しており、生後1日に啼泣時の下顎と上肢の震えと心拍数200回という頻脈がみられることから、薬物の離脱症状が考えられます。血糖値60mg/dLは正常で低血糖ではなく、羊水混濁があってもアプガースコアや呼吸状態は保たれており、仮死の影響とも考えにくくなります。離脱症状は数日続くことがあり、経過を注意深く観察していきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成