A さん(22 歳)。神経性食欲不振症の治療中に妊娠が判明した。現在、妊娠7週3…
A さん(22 歳)。神経性食欲不振症の治療中に妊娠が判明した。現在、妊娠7週3 日、身長160 cm、体重40 kg である。A さんは数日前から悪心を訴えている。今後注意すべき合併症はどれか。2つ選べ。
- ⑴ 周産期心筋症周産期心筋症との関連は示されていません。
- ⑵ 高カリウム血症嘔吐では、低カリウム血症が問題になります。
- ⑶ 甲状腺クリーゼ甲状腺クリーゼとの関連はありません。
- ⑷ 胎児神経管閉鎖障害葉酸をはじめとする栄養の不足により危険が高まります。
- ⑸ 胎児発育不全〈FGR〉母体の低栄養が、胎盤の発育を妨げてしまいます。
解説
正解は⑷と⑸です。BMI15.6という著しいやせと悪心により、葉酸を含む栄養が不足して胎児の神経管閉鎖障害の危険が高まります。また母体の低栄養は胎盤の発育を妨げ、胎児発育不全を招きます。周産期心筋症や甲状腺クリーゼは関連せず、嘔吐が続く場合は高カリウムではなく低カリウム血症が問題になります。栄養の状態を確かめながら、治療と妊娠の管理を並行して進めます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成