A さん(23 歳、初産婦)。妊娠40 週4日。前日20 時に陣痛発来で入院した…
A さん(23 歳、初産婦)。妊娠40 週4日。前日20 時に陣痛発来で入院した。23時に排尿があったが、その後尿意はなく排尿はみられていない。最後の排便は2日前であった。現在7 時で、内診所見は、子宮口7 cm 開大、展退度100 %、Station ±0、胎胞を触れた。胎児心拍数陣痛図で陣痛間欠3〜4分、陣痛発作40〜50 秒。A さんは、陣痛発作時には顔をしかめて辛そうであり、前日の夜からほとんど眠れていない。強い悪心に伴って嘔吐があり、食欲はない。この時点でのA さんへの援助で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 室内歩行を促す。疲労が強く、歩行を促す場面ではありません。
- ⑵ 炭酸飲料を勧める。嘔吐があり、炭酸飲料は勧められません。
- ⑶ トイレでの排尿を促す。膀胱の充満が児頭の下降を妨げるため、優先されます。
- ⑷ グリセリン浣腸を実施する。胎胞が触れており、浣腸は破水を招きます。
- ⑸ 消化の良い食べ物を勧める。食欲がなく、無理に勧めることはできません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。最後の排尿から8時間が経過しており、膀胱が充満すると児頭の下降を妨げます。まずトイレで排尿を促すことが優先されます。嘔吐があり食欲もない中で飲食を勧めることは難しく、胎胞が触れる状態での浣腸は破水を招き、疲労が強い産婦に歩行を勧めることも適切ではありません。排尿のあとに休息をとれるよう、環境を整えることも大切になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成