A さん(32 歳、1回経産婦)は、妊娠35 週3日に常位胎盤早期剝離のため緊急…
A さん(32 歳、1回経産婦)は、妊娠35 週3日に常位胎盤早期剝離のため緊急帝王切開術で分娩した。術後の血液検査で播種性血管内血液凝固〈DIC〉と診断された。体温37.2 ℃、脈拍70/分、血圧135/80 mmHg。このときのA さんに投与されるのはどれか。
- ⑴ 降圧薬血圧は正常であり、降圧薬は必要ありません。
- ⑵ ジアゼパムジアゼパムは、けいれんを止めるために用います。
- ⑶ 新鮮凍結血漿失われた凝固因子を補うことが、治療の中心になります。
- ⑷ 硫酸マグネシウム硫酸マグネシウムは、子癇の予防と治療に用います。
- ⑸ ヘパリンナトリウム出血がある状況で、ヘパリンは用いません。
解説
正解は⑶です。常位胎盤早期剝離による産科DICでは凝固因子が使い果たされているため、これを補う新鮮凍結血漿の投与が治療の中心になります。あわせて赤血球や血小板の輸血も検討します。血圧は正常で降圧薬は不要、ジアゼパムと硫酸マグネシウムは子癇の治療、ヘパリンは出血のある状況では用いません。同時に赤血球や血小板の輸血も検討し、出血の経過を見守ります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成