A さん(28 歳、女性)は、小児期にてんかんと診断され、現在までカルバマゼピン…
A さん(28 歳、女性)は、小児期にてんかんと診断され、現在までカルバマゼピンを服用している。A さんは今後、妊娠したいと考えており、妊娠に関する相談のため産婦人科を訪れた。A さんに情報提供する内容で正しいのはどれか。
- ⑴ 妊娠前からビタミンB1 の内服を行う。妊娠前から必要なのは、葉酸の内服です。
- ⑵ 妊娠後期に抗てんかん薬の服用量を減らす必要がある。妊娠後期は血中濃度が下がり、減量はしません。
- ⑶ 分娩前からビタミンK の内服を行う。新生児の出血を防ぐため、分娩前から内服します。
- ⑷ 抗てんかん薬による胎児への影響はない。抗てんかん薬には、催奇形性が知られています。
- ⑸ てんかん発作が生じても胎児への影響はない。発作による低酸素は、胎児にも影響します。
解説
正解は⑶です。抗てんかん薬は胎児のビタミンKの代謝を妨げるため、分娩前から母体にビタミンKを内服してもらい、新生児の出血を防ぎます。妊娠前から必要なのは葉酸の内服で、妊娠後期は血中濃度が下がるため減量はしません。薬にも発作にも胎児への影響があるため、計画的な管理が大切になります。妊娠前から計画的に薬を調整することが、安全な妊娠につながります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成