33 歳の初妊婦(1 妊0 産)。妊娠38 週4 日、妊婦健康診査のために来院し…
33 歳の初妊婦(1 妊0 産)。妊娠38 週4 日、妊婦健康診査のために来院した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。身長148 cm、体重58 kg。血圧128/64mmHg。尿所見:蛋白(-)。腹部超音波検査で児頭大横径98 mm、推定胎児体重3,300 g、羊水指数〈AFI〉9 cm(基準5 ~24)である。子宮口は閉鎖。児頭は浮動している。骨盤エックス線写真(別冊No. 6)を別に示す。産科的真結合線(矢印)は10.0 cm である。患者への説明で正しいのはどれか。
- ⑴ 「陣痛を待ちましょう」児頭骨盤不均衡があり、陣痛を待って経腟分娩を試みるのは危険です。
- ⑵ 「帝王切開が必要です」真結合線と児頭大横径の差が1cm未満で児頭骨盤不均衡と判断され、帝王切開が必要です。
- ⑶ 「分娩誘発しましょう」児頭骨盤不均衡では分娩誘発は禁忌です。
- ⑷ 「破水させてみましょう」児頭が浮動している状態での人工破膜は臍帯脱出の危険があります。
- ⑸ 「もっと運動してください」運動しても骨盤の大きさは変わらず、児頭骨盤不均衡は解消しません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。低身長(148cm)の初妊婦で、妊娠38週になっても児頭が浮動しており、骨盤X線(Guthmann法)で産科的真結合線は10.0cm、超音波で児頭大横径は98mmです。産科的真結合線と児頭大横径の差が1cm未満であり、児頭骨盤不均衡(CPD)と診断されます。経腟分娩では児頭が骨盤入口を通過できず、分娩停止や子宮破裂などの危険があるため、選択的帝王切開が必要です。分娩誘発や人工破膜は危険です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成