37 歳の初妊婦(1 妊0 産)。妊娠30 週、羊水過多の精査目的で紹介受診した…
37 歳の初妊婦(1 妊0 産)。妊娠30 週、羊水過多の精査目的で紹介受診した。既往歴に特記すべきことはない。妊娠初期・中期の血液検査は異常を認めず、妊娠24 週に行われた50 g 経口ブドウ糖負荷試験は125 mg/dL(基準140 未満)であった。胎児心拍数陣痛図(別冊No. 2)を別に示す。腹部超音波検査では、胎児発育は正常で、羊水指数〈AFI〉28 cm(基準5 ~24)。胎児に明らかな形態異常はない。まず行う対応はどれか。
- ⑴ 羊水除去羊水除去は母体の呼吸困難など症状が強い場合に考慮するもので、まず行う対応ではありません。
- ⑵ 子宮頸管長測定羊水過多では早産のリスクが高く、まず子宮頸管長を測定して評価します。
- ⑶ ベタメタゾン筋肉注射ステロイド投与は早産が差し迫った場合に行うもので、まず頸管長で評価します。
- ⑷ 塩酸リトドリン点滴静注子宮収縮抑制薬は頸管長などを評価したうえで必要に応じて使用します。
- ⑸ 75 g 経口ブドウ糖負荷試験50gGCTは正常であり、現時点で75gOGTTを優先する必要は乏しいです。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。妊娠30週の羊水過多(AFI 28cm)で、胎児発育は正常で形態異常もなく、耐糖能のスクリーニングも正常です。羊水過多では子宮が過伸展するため子宮収縮が起こりやすく、胎児心拍数陣痛図でも子宮収縮を認めると考えられ、早産のリスクが高まります。まず経腟超音波で子宮頸管長を測定し、早産のリスクを評価することが優先されます。頸管長の短縮があれば子宮収縮抑制薬や胎児肺成熟のためのステロイド投与を検討します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成