6 歳の女児。呼吸困難のため救急要請された。小学校の給食で、ピーナッツバター付き…
6 歳の女児。呼吸困難のため救急要請された。小学校の給食で、ピーナッツバター付きのパンを食べた直後から呼吸困難と悪心を認めた。傍にいた担任教諭は、事務員に家族を呼び救急車を要請するように指示した。救急車は15 分後、家族は20 分後に到着するという。意識は傾眠状態。脈は触知できるが、顔面は蒼白であった。激しい咳嗽と全身に膨疹を認める。学校から搬入予定の病院まで車で30 分かかる。ピーナッツによるアナフィラキシーショックの既往がある。主治医の指導でアドレナリン自己注射液は本人に携帯させており、事前に担任教諭へアドレナリン注射の指導をしている。担任教諭が注射の実施について判断に迷ったため、主治医に電話相談をした。指示すべきアドレナリン注射の実施者はどれか。
- ⑴ 家族家族の到着は20分後であり、待つと投与が遅れます。
- ⑵ 教諭意識が低下した児に代わり、指導を受けた教諭が直ちに注射すべきです。
- ⑶ 本人本人は傾眠状態で、自己注射を行うことは困難です。
- ⑷ 救急救命士救急車の到着は15分後で、待つと投与が遅れます。
- ⑸ 搬入先の医師病院到着まで45分以上かかり、それまで待つのは危険です。
解説
正解は⑵です。ピーナッツの既往がある児が摂取直後に呼吸困難、全身の膨疹、傾眠と顔面蒼白を来しており、アナフィラキシーショックと考えられます。アドレナリンの筋注は症状出現後できるだけ早く行うことが重要で、救急車の到着を待つべきではありません。本人は意識が低下していて自己注射ができないため、事前に指導を受けている担任教諭が直ちに注射するよう指示します。教諭による緊急時のアドレナリン自己注射液の使用は医師法違反にならないとされています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成