27 歳の初妊婦(1 妊0 産)。妊娠26 週、耐糖能の評価を目的に来院した。妊…
27 歳の初妊婦(1 妊0 産)。妊娠26 週、耐糖能の評価を目的に来院した。妊娠24週時に随時血糖が120 mg/dL であった。身長156 cm、体重64 kg(妊娠前体重58kg)。75 g 経口ブドウ糖負荷試験〈OGTT〉を施行し、負荷前値90 mg/dL、1 時間値184 mg/dL、2 時間値148 mg/dL であった。適切な対応はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 運動を勧める。適度な運動は血糖コントロールの改善に役立ち、勧められます。
- ⑵ 減量を指導する。妊娠中の減量は胎児の発育に悪影響を及ぼすおそれがあり、推奨されません。
- ⑶ 直ちにインスリン療法を導入する。まず食事療法と運動療法を行い、不十分な場合にインスリンを導入します。
- ⑷ 分娩6 週間後に耐糖能を再評価する。将来の2型糖尿病のリスクが高く、分娩後に耐糖能を再評価します。
- ⑸ 非妊婦と同じ摂取エネルギー量を指導する。妊娠中は週数に応じて非妊時に付加量を加えたエネルギー量を指導します。
解説
正解は⑴と⑷です。75gOGTTで1時間値184mg/dLが基準(180mg/dL以上)を満たしており、1点以上で妊娠糖尿病と診断されます。治療の基本は食事療法と適度な運動で、血糖コントロールが不十分な場合にインスリン療法を導入します。妊娠中の減量は推奨されず、摂取エネルギーは妊娠週数に応じた付加量を加えます。妊娠糖尿病の既往がある女性は将来2型糖尿病を発症するリスクが高いため、分娩後6〜12週ごろに75gOGTTで耐糖能を再評価します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成