ソクマル医師

62 歳の男性。血便を主訴に来院した。2 か月前に暗赤色の血便があったが、1回の…

62 歳の男性。血便を主訴に来院した。2 か月前に暗赤色の血便があったが、1回のみで自然軽快したため様子をみていた。1 週間前と3 日前にも同様の血便があったため受診した。今朝の便は普通便である。45 歳から高血圧症で治療中であり、60 歳から心房細動のため直接経口抗凝固薬〈DOAC〉を内服している。意識は清明。身長168 cm、体重60 kg。体温36.8 ℃。脈拍84/分、整。血圧136/84mmHg。呼吸数16/分。SpO2 98 %(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。腸雑音は軽度亢進している。直腸指診で異常を認めない。血液所見:赤血球426 万、Hb 11.8 g/dL、Ht 38 %、白血球7,400、血小板26 万、PT-INR 1.1(基準0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白6.8 g/dL、アルブミン3.6 g/dL、総ビリルビン0.9 mg/dL、AST 26 U/L、ALT27 U/L、LD 265 U/L(基準124~222)、アミラーゼ65 U/L(基準44~132)、尿素窒素21 mg/dL、クレアチニン0.8 mg/dL、血糖101 mg/dL、Fe 20 μg/dL、TIBC422 μg/dL(基準290~390)、フェリチン18 ng/mL(基準20~120)。CRP 0.1mg/dL。上部消化管内視鏡検査および下部消化管内視鏡検査を施行したが出血源を認めない。現時点でこの患者に行うのはどれか。2 つ選べ。

解説

正解は⑶と⑸です。抗凝固薬内服中の患者で繰り返す暗赤色の血便と鉄欠乏性貧血があり、上部・下部消化管内視鏡で出血源が認められないことから、小腸出血を含む原因不明の消化管出血が考えられます。まず腹部造影CTで出血源や腫瘍性病変を評価し、カプセル内視鏡やバルーン内視鏡で小腸を観察します。バルーン内視鏡は小腸の観察とともに生検や止血処置が可能です。胆道鏡や超音波内視鏡は本例の評価には適さない検査です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成

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