下血を認めないのはどれか。
下血を認めないのはどれか。
- ⑴ 大腸癌大腸癌では腫瘍からの出血により、下血や便潜血陽性がみられます。
- ⑵ 潰瘍性大腸炎潰瘍性大腸炎では粘膜のびらんや潰瘍により、粘血便や下血がみられます。
- ⑶ 虚血性大腸炎虚血性大腸炎では突然の腹痛に続いて下血がみられるのが典型的です。
- ⑷ 過敏性腸症候群過敏性腸症候群は器質的異常のない機能性疾患で、下血は認めません。
- ⑸ 非閉塞性腸管虚血症〈NOMI〉非閉塞性腸管虚血症では腸管の虚血・壊死により下血を伴うことがあります。
解説
正解は⑷です。過敏性腸症候群は、器質的な異常がないにもかかわらず、腹痛と便通異常(下痢や便秘)が慢性に続く機能性腸疾患で、下血は認めません。下血や体重減少、発熱、50歳以上での発症などは「警告症状」とされ、器質的疾患を疑って大腸内視鏡などの精査を行います。大腸癌、潰瘍性大腸炎、虚血性大腸炎、非閉塞性腸管虚血症では、いずれも腸管粘膜の障害により下血がみられます。過敏性腸症候群の診断にはRome Ⅳ基準が用いられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成