ソクマル医師

82 歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。反応に乏しく、ぐったりしている…

82 歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。反応に乏しく、ぐったりしていることに家族が気付き、救急車を要請した。1 年前から食事や飲水時にむせることがあった。既往歴に特記すべきことはない。搬入時の意識レベルはJCSⅡ-20。体温37.8 ℃。呼吸数26/分。SpO2 91 %(room air)。胸部エックス線写真で右下肺野に浸潤影を認めた。搬入時の吸引喀痰検査ではGram 陽性球菌とGram陰性桿菌が多数認められ、白血球の貪食像が確認された。入院後アンピシリン/スルバクタムの投与が開始された。治療開始3 日目の現在、解熱がみられ、全身状態は改善している。抗菌薬投与前に行った喀痰培養では、連鎖球菌、MRSA、クレブシエラ属およびカンジダ属が分離された。薬剤感受性試験は検査中である。この時点で最も適切な対応はどれか。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は⑷です。嚥下障害のある高齢者の右下肺野の肺炎で、誤嚥性肺炎と考えられます。アンピシリン/スルバクタムで解熱し全身状態も改善しています。喀痰培養からはMRSAやカンジダも分離されていますが、誤嚥性肺炎では口腔内常在菌の混入や定着菌を反映していることが多く、臨床的に改善している場合は起炎菌ではないと判断します。したがって現在の抗菌薬を継続し、感受性結果を確認して適切な期間で終了します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成

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