1 歳3 か月の男児。3 か月時の健診で右精巣が陰囊内に触れないことを指摘されて…
1 歳3 か月の男児。3 か月時の健診で右精巣が陰囊内に触れないことを指摘されていた。1 歳を過ぎても陰囊内に触れないため来院した。身体所見では、左精巣は陰囊内に触れる。右外鼠径輪付近に左精巣と同等の大きさの腫瘤を触知する。陰茎に異常を認めない。両親への説明で適切なのはどれか。
- ⑴ 「染色体検査を行います」外性器に異常がない片側性停留精巣では、染色体検査は通常必要ありません。
- ⑵ 「精巣を陰囊内に降ろす手術を予定します」1歳を過ぎた停留精巣は自然下降が期待できず、精巣固定術を行います。
- ⑶ 「血液中の男性ホルモン濃度を調べてみます」片側性で外性器に異常がなく、男性ホルモン濃度の測定は必要ありません。
- ⑷ 「右精巣は機能しませんので摘出しましょう」正常大の精巣を触知しており、温存して固定するのが原則です。
- ⑸ 「小学校に入るまでには自然に陰囊内まで下降してきます」生後6か月以降の自然下降は期待できず、待機は不適切です。
解説
正解は⑵です。生後1歳を過ぎても右精巣が陰嚢内に降りず、外鼠径輪付近に正常大の精巣を触知することから、停留精巣と考えられます。停留精巣は生後6か月以降の自然下降が期待できないため、精巣の温度上昇による造精機能障害や精巣腫瘍、捻転のリスクを減らす目的で、1〜2歳ごろまでに精巣固定術を行うことが推奨されます。外性器に異常はなく、染色体検査やホルモン検査は通常不要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成