2 歳の男児。有意語を認めないことを心配した両親に連れられて来院した。在胎40 …
2 歳の男児。有意語を認めないことを心配した両親に連れられて来院した。在胎40 週、体重3,400 g で出生した。運動発達は月齢相当であったが、9 か月健診で人見知りをしなかった。1 歳6 か月児健診で有意語がないことを指摘され、経過観察とされていた。一つの食品にこだわる極端な偏食があり、掃除機の音が苦手でパニックになる。いつも同じ動画を見たがるという。最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 学習障害学習障害は知的発達に遅れがないのに読み書きや計算に困難を示すもので、就学後に明らかになります。
- ⑵ 場面緘黙場面緘黙は特定の場面で話せないもので、他の場面では話すことができます。
- ⑶ Tourette 障害Tourette障害は多彩な運動チックと音声チックを特徴とします。
- ⑷ 注意欠如多動症注意欠如多動症は不注意、多動、衝動性が主症状で、こだわりや感覚過敏は特徴ではありません。
- ⑸ 自閉スペクトラム症社会的コミュニケーションの障害とこだわり、感覚過敏から自閉スペクトラム症です。
解説
正解は⑸です。2歳で有意語がなく、人見知りがない(社会的関心の乏しさ)、特定の食品へのこだわり、掃除機の音に対する感覚過敏、同じ動画を見たがる同一性への固執がみられます。社会的コミュニケーションと対人相互作用の障害、および限定された反復的な行動・興味・感覚の異常という2つの領域の特徴を満たし、自閉スペクトラム症が最も考えられます。早期からの療育が重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成