36 歳の男性。禁煙を希望し禁煙外来を受診した。喫煙は30 本/日を16年間。こ…
36 歳の男性。禁煙を希望し禁煙外来を受診した。喫煙は30 本/日を16年間。これまでは朝起きたらまず一服し、その後出社、仕事を始める前にも一服する。仕事中もたばこを吸いたい気持ちになり、仕事を中断して喫煙所に行くことが多い。また、たばこがなくなると、雨の日でも買いに外出する。最近転職したが、新しい職場では喫煙所がなく、これをきっかけに禁煙しようと思って来院した。この患者への声かけで適切なのはどれか。
- ⑴ 「意志が強ければ、禁煙は簡単です」意志の問題とするのはニコチン依存症という病気の理解を欠き、患者を追い詰めます。
- ⑵ 「加熱式たばこへ変えてみましょうか」加熱式たばこも健康被害が否定されておらず、禁煙の代替にはなりません。
- ⑶ 「次の外来で禁煙を始める日を決めましょう」禁煙意志があり、次回まで先延ばしにせず開始日の設定を支援する方が適切です。
- ⑷ 「1 回で禁煙できない場合、禁煙は難しいでしょう」禁煙は複数回の挑戦で成功することも多く、否定的な声かけは不適切です。
- ⑸ 「どのような方法だったら禁煙できると思いますか」患者自身の考えを引き出す開放型の質問で、動機づけを高める声かけです。
解説
正解は⑸です。本例は起床後すぐに喫煙し、1日30本を吸うなどニコチン依存度が高い一方、転職を機に禁煙を決意して来院しており、行動変容ステージでは準備期にあたります。禁煙支援では、患者の自律性を尊重し、自ら解決策を考えられるよう開放型の質問で動機づけを高めることが有効です。「どのような方法だったら禁煙できると思いますか」は本人の考えを引き出す声かけです。そのうえで禁煙補助薬の使用も提案します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成