ソクマル医師

56 歳の男性。前胸部痛を主訴に救急外来を受診した。3 日前から、軽労作時に胸部…

56 歳の男性。前胸部痛を主訴に救急外来を受診した。3 日前から、軽労作時に胸部絞扼感を自覚したが、安静にしていると5 分程でおさまっていた。昨日の午後8 時ごろに、強い前胸部痛に冷汗を伴う症状が約1 時間あったが軽快した。今朝になり再び胸痛があるため来院した。既往歴として高血圧と脂質異常症があり内服治療中である。喫煙は30 本/日を35 年間。家族歴として、父親が60 歳時に心筋梗塞で死亡。意識は清明。体温35.9 ℃。脈拍84/分、整。血圧144/90mmHg。呼吸数18/分。SpO2 97 %(room air)。来院後直ちに記録した12 誘導心電図(別冊No. 5A)と、1 年前に健診時に記録した12 誘導心電図(別冊No. 5B)とを別に示す。胸部エックス線写真で異常を認めない。診断を確定する上で最も有用な血液検査項目はどれか。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は⑶です。冠危険因子を多く持つ男性で、労作時の胸部絞扼感が出現し、その後安静時にも冷汗を伴う強い胸痛が出現しており、急性冠症候群(不安定狭心症または非ST上昇型心筋梗塞)が考えられます。心電図は1年前と比較してST-T変化を示していると考えられます。心筋トロポニンTは心筋傷害に特異的なマーカーで、上昇すれば心筋梗塞と診断され、正常なら不安定狭心症と判断する根拠となります。高感度測定では発症早期から上昇します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成

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