アルコール依存症でみられる神経学的所見のうち、小脳失調の所見はどれか。
アルコール依存症でみられる神経学的所見のうち、小脳失調の所見はどれか。
- ⑴ 外眼筋麻痺外眼筋麻痺はWernicke脳症の所見で、小脳失調の所見ではありません。
- ⑵ 記銘力障害記銘力障害はKorsakoff症候群の所見で、小脳失調ではありません。
- ⑶ つぎ足歩行不能つぎ足歩行不能は体幹失調を示し、小脳虫部の障害による所見です。
- ⑷ Romberg 徴候陽性Romberg徴候陽性は深部感覚障害を示し、小脳失調では陰性です。
- ⑸ 手袋靴下型感覚障害手袋靴下型感覚障害はアルコール性多発ニューロパチーの所見です。
解説
正解は⑶です。アルコール依存症では、栄養障害やアルコールの直接的な毒性により小脳虫部が萎縮するアルコール性小脳変性症が起こり、体幹失調による歩行障害(開脚歩行、つぎ足歩行不能)が特徴的です。つぎ足歩行は体幹の協調運動を評価する検査で、小脳失調で障害されます。外眼筋麻痺と記銘力障害はWernicke-Korsakoff症候群、手袋靴下型感覚障害は多発ニューロパチーの所見で、Romberg徴候陽性は深部感覚障害を示します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成