アルコール多飲に伴う神経障害の訴えで特徴的なのはどれか。
アルコール多飲に伴う神経障害の訴えで特徴的なのはどれか。
- ⑴ 「顔が痛い」顔の痛みは三叉神経痛などで生じ、アルコール多飲に特徴的な神経障害の訴えではありません。
- ⑵ 「飲み込みづらい」嚥下障害は球麻痺や重症筋無力症などで生じ、アルコール性神経障害の特徴ではありません。
- ⑶ 「目が閉じにくい」閉眼困難は顔面神経麻痺でみられ、アルコール多飲に特徴的ではありません。
- ⑷ 「耳が聞こえづらい」難聴は内耳や聴神経の障害で生じ、アルコール多飲に特徴的な訴えではありません。
- ⑸ 「ものが2 つに見える」Wernicke脳症の眼球運動障害による複視を表しており、アルコール多飲に特徴的です。
解説
正解は⑸です。アルコール多飲者ではビタミンB1(チアミン)欠乏によるWernicke脳症が起こり、眼球運動障害、失調性歩行、意識障害が三徴とされます。外転神経麻痺や注視麻痺による眼球運動障害は「ものが2つに見える」という複視の訴えとして現れるため、特徴的な症状です。疑った時点でブドウ糖投与より先にチアミンを投与します。その他、アルコール多飲では末梢神経障害による手足のしびれもよくみられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成