ソクマル医師

70 歳の男性。1 週間前からの咳と労作時の息切れを主訴に来院した。3 か月前に…

70 歳の男性。1 週間前からの咳と労作時の息切れを主訴に来院した。3 か月前に肺小細胞癌(病期ⅢA)と診断された。診断時、自覚症状はなく、すぐに化学放射線療法が開始され、放射線治療は予定通り終了した。外来で化学療法の継続が予定されている。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴は30 本/日を50 年間。飲酒は機会飲酒。石綿などの粉塵吸入歴はない。意識は清明。身長170 cm、体重62 kg。体温36.5 ℃。呼吸数16/分。SpO2 90 %(room air)。右胸部にfine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球468 万、Hb 13.9 g/dL、Ht 42 %、白血球7,800(分葉核好中球52 %、好酸球2 %、単球6 %、リンパ球40 %)、血小板21 万。血液生化学所見:LD 280 U/L(基準124~222)、BNP 10 pg/mL(基準18.4 以下)。免疫血清学所見:CRP 1.0 mg/dL、β-D-グルカン2.2 pg/mL(基準10 以下)。胸部CT 上の線量分布図(別冊No. 1A)と受診時の胸部単純CT(別冊No. 1B)とを別に示す。最も考えられる診断はどれか。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は⑶です。肺小細胞癌に対する化学放射線療法の終了後、数週間〜数か月で咳嗽と労作時呼吸困難が出現しています。発熱はなく、白血球増加やβ-D-グルカン上昇、BNP上昇もなく、感染症や心不全は否定的です。CTでは放射線の照射野(線量分布図)に一致した陰影がみられると考えられ、放射線肺炎が最も考えられます。照射終了後1〜6か月で発症することが多く、症状が強い場合はグルココルチコイドを投与します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成

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