健常な妊婦において、妊娠初期に比し妊娠末期で生理的に低下するのはどれか。
健常な妊婦において、妊娠初期に比し妊娠末期で生理的に低下するのはどれか。
- ⑴ PaCO2プロゲステロンによる換気亢進でPaCO2は生理的に低下します。
- ⑵ 心拍出量循環血液量と心拍数の増加により、心拍出量は妊娠中に増加します。
- ⑶ 腎血流量腎血流量とGFRは妊娠中に増加し、血清クレアチニンは低下します。
- ⑷ インスリン抵抗性胎盤ホルモンの作用で妊娠後半にインスリン抵抗性は増大します。
- ⑸ 血漿フィブリノゲン分娩時の出血に備え、フィブリノゲンなどの凝固因子は増加します。
解説
正解は⑴です。妊娠中はプロゲステロンが呼吸中枢を刺激して分時換気量が増加するため、生理的な過換気となりPaCO2は30Torr前後まで低下し、腎での重炭酸排泄で代償されます。一方、循環血液量と心拍出量は増加し、腎血流量やGFRも増加します。胎盤由来のホルモン(ヒト胎盤ラクトゲンなど)により妊娠後半にはインスリン抵抗性が増大し、凝固因子やフィブリノゲンは分娩時の出血に備えて増加します。妊娠に伴う変化を正常と異常で区別することが重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成