ソクマル医師

77 歳の女性。つかえ感を主訴に来院した。15 年前から食物摂取時に胸のつかえ感…

77 歳の女性。つかえ感を主訴に来院した。15 年前から食物摂取時に胸のつかえ感が時々あった。3 か月前から食後に嘔吐を起こすようになり受診した。意識は清明。身長148 cm、体重40 kg。体温36.7 ℃。脈拍72/分、整。血圧104/74mmHg。呼吸数14/分。SpO2 98 %(room air)。眼瞼結膜は軽度貧血様で、眼球結膜に黄染を認めない。甲状腺は触知しない。頸部リンパ節の腫大を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。血液所見:赤血球352 万、Hb 10.7 g/dL、Ht 31 %、白血球8,700、血小板20 万。血液生化学所見:アルブミン3.3 g/dL、総ビリルビン1.2 mg/dL、AST 31 U/L、ALT 22 U/L、LD 231 U/L(基準124~222)、CK 50 U/L(基準41~153)、尿素窒素30 mg/dL、クレアチニン1.1 mg/dL、Na 136 mEq/L、K 5.1 mEq/L、Cl 99 mEq/L。CRP 0.8mg/dL。上部消化管造影検査の食道像(別冊No. 17)を別に示す。考えられる疾患はどれか。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は⑷です。長年続く間欠的な嚥下時のつかえ感から、徐々に食後の嘔吐へ進行しており、体重減少もみられる経過です。食道アカラシアは下部食道括約筋の弛緩不全と食道蠕動の消失により、食物が食道内に停滞して口側食道が拡張する疾患です。上部消化管造影では食道の拡張と、下部食道の平滑で先細りする狭窄(鳥のくちばし様)が典型的です。確定診断には高解像度食道内圧検査が用いられ、治療には内視鏡的筋層切開術(POEM)などがあります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成

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