胃癌に伴う消化管穿孔による汎発性腹膜炎の治療で適切なのはどれか。
胃癌に伴う消化管穿孔による汎発性腹膜炎の治療で適切なのはどれか。
- ⑴ 緊急手術汎発性腹膜炎は手術適応であり、穿孔部の閉鎖・切除と腹腔内洗浄ドレナージを緊急で行います。
- ⑵ 腹腔穿刺ドレナージ腹腔穿刺ドレナージは限局した膿瘍などには用いますが、汎発性腹膜炎の汚染源を制御できません。
- ⑶ 薬物による抗癌治療抗癌治療は腹膜炎を治さず、むしろ免疫抑制で全身状態を悪化させます。腹膜炎の治療が先です。
- ⑷ プロトンポンプ阻害薬投与PPIは潰瘍の治療薬で、穿孔して汎発性腹膜炎に至った状態をこれだけで治すことはできません。
- ⑸ 上部消化管内視鏡によるクリッピング術内視鏡的クリッピングは出血点の止血などに用いる手技で、癌による穿孔と汎発性腹膜炎には不適切です。
解説
正解は⑴です。消化管穿孔による汎発性腹膜炎は、腹腔内に消化液や細菌が広がり敗血症へ進展しうる外科的緊急疾患です。原因が胃癌であっても、まず緊急手術で穿孔部の処理と腹腔内洗浄・ドレナージを行い、全身状態を立て直すことが優先されます。癌に対する根治手術を同時に行うか、二期的に行うかは全身状態と進行度で判断します。保存的治療や内視鏡治療は、限局した良性潰瘍穿孔などに限られる選択肢です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成