ソクマル医師

68 歳の女性。骨粗鬆症を心配して来院した。若いときよりも身長が約2 cm 低く…

68 歳の女性。骨粗鬆症を心配して来院した。若いときよりも身長が約2 cm 低くなり、娘からは背中が丸くなっていると指摘されている。腰痛の訴えはない。2 年前に腰椎圧迫骨折の既往がある。立位姿勢は軽度の前屈位。腰部に圧痛や叩打痛を認めない。下肢の運動障害や知覚障害を認めない。腰椎エックス線写真では第1 腰椎の圧迫骨折を認めた。骨密度検査〈DXA〉では、腰椎は若年成人平均値〈YAM〉85 %、大腿骨頸部はYAM 82 % であった。骨粗鬆症治療薬の開始時期で適切なのはどれか。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は⑴です。日本骨代謝学会などの原発性骨粗鬆症の診断基準(2025年時点)では、椎体骨折または大腿骨近位部骨折といった脆弱性骨折がある場合は、骨密度の値にかかわらず骨粗鬆症と診断されます。本例は2年前に腰椎圧迫骨折を起こしており、エックス線写真でも第1腰椎の圧迫骨折を認めるため、骨密度がYAM 70%を超えていても骨粗鬆症と診断でき、骨折の連鎖を防ぐため現時点で骨粗鬆症治療薬を開始すべきです。症状の出現や再骨折を待つべきではない点に注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成

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