65 歳の男性。背部痛を主訴に来院した。肺癌の骨転移で治療を受けている。疼痛コン…
65 歳の男性。背部痛を主訴に来院した。肺癌の骨転移で治療を受けている。疼痛コントロール目的で入院となった。外来ではモルヒネ徐放製剤を内服していたが、指導医と相談の上、投与経路を皮下注射に変更することになった。塩酸モルヒネ注製剤と生理食塩液を混合して5 mg/mL の溶液を調整した。1 日投与量を24 mg/日としたい。この注射薬を持続皮下注射する場合の投与速度はどれか。
- ⑴ 0.1 mL/時間0.1 mL/時間では1日2.4 mL、すなわち12 mg/日となり、目標量の半分です。
- ⑵ 0.2 mL/時間24 mg÷5 mg/mL=4.8 mL/日、4.8 mL÷24時間=0.2 mL/時間となり、正しい投与速度です。
- ⑶ 0.4 mL/時間0.4 mL/時間では1日9.6 mL、すなわち48 mg/日となり、目標量の2倍です。
- ⑷ 0.5 mL/時間0.5 mL/時間では1日12 mL、すなわち60 mg/日となり、過量です。
- ⑸ 0.8 mL/時間0.8 mL/時間では1日19.2 mL、すなわち96 mg/日となり、著しい過量です。
解説
正解は⑵です。1日投与量24 mgのモルヒネを、5 mg/mLの溶液で投与する場合、1日に必要な溶液量は24÷5=4.8 mLです。これを24時間で均等に持続皮下注射するため、投与速度は4.8÷24=0.2 mL/時間となります。持続皮下注射は経口摂取が難しい場合や疼痛が不安定な場合に用いられ、レスキュー(臨時追加投与)として1時間量程度を早送りできるよう設定します。投与経路の変更時には、経口と注射の換算比を確認して投与量を決めることが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成