下行結腸癌に対する腹腔鏡下手術の周術期管理で誤っているのはどれか。
下行結腸癌に対する腹腔鏡下手術の周術期管理で誤っているのはどれか。
- ⑴ 手術前4 週間以上の禁煙術前4週間以上の禁煙は、肺合併症や創傷治癒不全を減らすため推奨されています。
- ⑵ 術前日の非吸収性抗菌薬の内服術前日の非吸収性抗菌薬の内服は、手術部位感染の予防に有効とされています。
- ⑶ 術後72 時間以上のベッド上安静長期のベッド上安静は合併症を増やすため、ERASでは早期離床が推奨されます。これが誤りです。
- ⑷ 手術室搬入2 時間前の浣腸排便処置術前の浣腸などで腸管内容を減らす処置は、大腸手術の準備として行われます。
- ⑸ 手術室搬入3 時間前までの経口補水液摂取手術の2〜3時間前までの清澄水の経口摂取は、ERASで推奨されています。
解説
正解は⑶です。大腸癌手術の周術期管理では、術後回復能力強化プログラム(ERAS)の考え方に基づき、術前の禁煙、術前の経口抗菌薬投与、術前2〜3時間前までの経口補水液の摂取、術後の早期離床や早期経口摂取などが推奨されています。術後に72時間以上もベッド上で安静にすると、深部静脈血栓症、肺炎、筋力低下、腸管麻痺の遷延などの合併症を増やすため、手術翌日からの早期離床が勧められています。この点が誤りです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成