心不全精査目的の心臓カテーテル検査の左右心室圧波形(別冊No. 1)を別に示す。…
心不全精査目的の心臓カテーテル検査の左右心室圧波形(別冊No. 1)を別に示す。考えられる疾患はどれか。
- ⑴ 急性心筋炎急性心筋炎では左室収縮能の低下が主体で、特徴的な圧波形は示しません。
- ⑵ 収縮性心膜炎dip and plateauと左右心室の拡張期圧の等圧化は、収縮性心膜炎に特徴的です。
- ⑶ 肥大型心筋症閉塞性肥大型心筋症では左室流出路の圧較差が特徴で、本設定の波形とは異なります。
- ⑷ 大動脈弁狭窄症大動脈弁狭窄症では左室と大動脈の収縮期圧較差が特徴です。
- ⑸ 大動脈弁閉鎖不全症大動脈弁閉鎖不全症では大動脈の拡張期圧低下と脈圧の増大が特徴です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。心臓カテーテル検査の圧波形は本文から確認できませんが、心不全の精査で左右心室の圧波形を同時に記録する設定から、拡張早期に急速に圧が下がり、その後平坦となるdip and plateau(square root sign)と、左右心室の拡張期圧の等圧化が想定されます。これは硬くなった心膜により心室の拡張が制限される収縮性心膜炎の特徴的な所見です。左右心室の収縮期圧が逆方向に動く心室相互依存の増強も鑑別に有用です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成