日齢0 の女児。妊娠経過は異常なく、在胎40 週1 日、体重2,260 g、身長…
日齢0 の女児。妊娠経過は異常なく、在胎40 週1 日、体重2,260 g、身長42 cm。Apgar スコア6 点(1 分)、8 点(5 分)で自然分娩で出生した。出生後、後頭部の突出、耳介低位、口唇口蓋裂、小顎、背中の多毛および筋緊張の低下を認めた。心エコー検査で心室中隔欠損と動脈管開存症を認めた。今後両親に説明の上、染色体検査を予定している。顔貌の写真(別冊No. 6A)と手指の写真(別冊No. 6B)とを別に示す。予想される染色体検査の結果はどれか。
- ⑴ 45,X45,XはTurner症候群で、リンパ浮腫や翼状頸がみられ、本例の多発奇形とは合いません。
- ⑵ 46,XX46,XXは正常女性の核型で、本例の多発奇形を説明できません。
- ⑶ 47,XXX47,XXXはトリプルX症候群で、出生時に目立った奇形を示さないことが多いです。
- ⑷ 47,XX, +18後頭部突出、小顎、指の重なり、心奇形などから18トリソミーの女児(47,XX,+18)と考えられます。
- ⑸ 47,XX, +2121トリソミーでは平坦な顔貌や内眼角贅皮が特徴で、後頭部突出や小顎は典型的ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。在胎40週で出生体重2,260 gと子宮内発育不全があり、後頭部の突出、耳介低位、口唇口蓋裂、小顎、筋緊張低下、心室中隔欠損と動脈管開存といった所見から、18トリソミー(Edwards症候群)が考えられます。手指の写真は本文から確認できませんが、示指が中指に、小指が環指に重なる握り方(overlapping finger)が特徴的です。女児であるため核型は47,XX,+18となります。21トリソミーでは筋緊張低下はありますが、後頭部突出や小顎は典型的ではない点に注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成