31 歳の初妊婦(1 妊0 産)。妊娠34 週4 日、里帰り分娩目的で地元の産科…
31 歳の初妊婦(1 妊0 産)。妊娠34 週4 日、里帰り分娩目的で地元の産科診療所を紹介され受診した。既往歴と家族歴に特記すべきことはない。腹部超音波検査で胎児は頭位、推定体重1,500 g、羊水指数〈AFI〉は3 cm であった。次に行うべき検査はどれか。
- ⑴ 羊水検査羊水過少では穿刺が困難で危険も伴い、まず胎児の健常性を評価すべきです。
- ⑵ 胎児MRI胎児MRIは形態異常の詳細評価に用いますが、まず行う検査ではありません。
- ⑶ 胎児心拍数モニタリング胎児発育不全と羊水過少があり、胎児の健常性を評価する胎児心拍数モニタリングを行います。
- ⑷ 75 g 経口ブドウ糖負荷試験75 g OGTTは妊娠糖尿病の診断に用いますが、本例の状況で優先される検査ではありません。
- ⑸ 成人T 細胞白血病ウイルス検査HTLV-1抗体検査は妊娠中期までに行うスクリーニングで、本例で次に行うべき検査ではありません。
解説
正解は⑶です。妊娠34週で推定体重1,500 gと週数に比べて著しく小さく、胎児発育不全が考えられます。さらに羊水指数3 cmと羊水過少があり、胎盤機能不全による胎児の低酸素状態が疑われます。このような場合には、まず胎児心拍数モニタリング(ノンストレステスト)で胎児の健常性(well-being)を評価し、必要に応じて超音波による胎児血流評価やbiophysical profileを行います。異常があれば娩出時期を判断し、高次施設への搬送も検討します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成