24 歳の女性。自傷行為を繰り返すためパートナーに付き添われて来院した。パートナ…
24 歳の女性。自傷行為を繰り返すためパートナーに付き添われて来院した。パートナーの言動に不満があると、怒鳴るなどの行為が止まらず、衝動的に市販の総合感冒薬を過量に服用したり、前腕をカミソリで自傷したりする。大学院を卒業後、研究職に就いている。この患者に行う心理検査はどれか。
- ⑴ Rorschach テストRorschachテストは投影法の人格検査で、パーソナリティの特徴の評価に用います。
- ⑵ 前頭葉機能検査〈FAB〉FABは前頭葉機能を評価する検査で、パーソナリティの評価には用いません。
- ⑶ Wechsler 成人知能検査Wechsler成人知能検査は知能を評価する検査で、本例で優先される検査ではありません。
- ⑷ リバーミード行動記憶検査リバーミード行動記憶検査は日常記憶の障害を評価する検査で、本例には不要です。
- ⑸ Mini-Mental State Examination〈MMSE〉MMSEは認知症のスクリーニング検査で、本例の評価には適しません。
解説
正解は⑴です。対人関係での強い不満から怒りを抑えられず、過量服薬や自傷行為を衝動的に繰り返していることから、境界性パーソナリティ症が考えられます。大学院を卒業し研究職に就いており、知的能力や記憶、前頭葉機能に問題があるとは考えにくい状況です。パーソナリティの特徴を評価するには、インクのしみの図版への反応から内面を評価する投影法であるRorschachテストが用いられます。他の選択肢は知能、記憶、前頭葉機能、認知機能を評価する検査です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成