病院搬入時にショックを合併する鈍的外傷患者のエックス線撮影で、胸部とともに撮影す…
病院搬入時にショックを合併する鈍的外傷患者のエックス線撮影で、胸部とともに撮影する部位はどれか。
- ⑴ 頭部頭部はprimary surveyのエックス線撮影には含まれず、安定後にCTで評価します。
- ⑵ 頸椎頸椎は固定を続け、secondary survey以降にCTなどで評価します。
- ⑶ 腹部腹腔内出血の評価はFASTで行い、腹部エックス線撮影はprimary surveyでは行いません。
- ⑷ 骨盤骨盤骨折は大量の後腹膜出血の原因となるため、胸部とともに骨盤エックス線撮影を行います。
- ⑸ 大腿骨大腿骨骨折は身体診察で評価し、primary surveyでの定型的な撮影部位ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。外傷初期診療ガイドライン(JATEC)では、ショックを伴う鈍的外傷患者のprimary surveyで出血源を検索するため、胸部エックス線写真、骨盤エックス線写真、FAST(迅速簡易超音波検査)を行います。ショックの原因となる大量出血は、胸腔内、腹腔内、後腹膜(骨盤骨折)、長管骨骨折、外出血で起こり、骨盤骨折は大量の後腹膜出血を生じるため骨盤撮影が重要です。腹腔内出血はFASTで評価し、頭部や頸椎は全身状態が安定してからCTなどで評価します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成