ソクマル医師

80 歳の男性。胸痛を主訴に救急車で搬入された。2 週間前から階段昇降で胸部絞扼…

80 歳の男性。胸痛を主訴に救急車で搬入された。2 週間前から階段昇降で胸部絞扼感が出現していたが、3 分程度の安静で改善していた。1 週間前からは平地歩行でも階段昇降と同じ強度の胸部絞扼感が出現するようになった。本日は朝食後に冷汗を伴う強い胸痛を自覚し、自宅近くの診療所を受診した。12 誘導心電図でST低下を指摘され、当院に救急車で搬入された。胸部症状は持続しており、12 誘導心電図でST 低下が持続している。糖尿病、高血圧および脂質異常症でかかりつけ医に通院中である。喫煙は20 本/日を50 年間。身長162 cm、体重60 kg。心拍数76/分、整。血圧140/60 mmHg。血液所見:赤血球465 万、Hb 13.3 g/dL、Ht 42 %、白血球9,600、血小板23 万。血液生化学所見:CK 300 U/L(基準59~248)、クレアチニン0.8 mg/dL、空腹時血糖141 mg/dL、HbA1c 7.4 %(基準4.9~6.0)、トリグリセリド145 mg/dL、LDL コレステロール141 mg/dL。心筋トロポニンT 迅速検査陽性。この患者に対する検査で適切なのはどれか。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は⑷です。労作性狭心症が増悪し、安静時にも持続する胸痛、持続するST低下、トロポニンT陽性、CK上昇を認めることから、非ST上昇型急性冠症候群(非ST上昇型心筋梗塞)と診断できます。症状が持続する高リスク例であり、緊急の冠動脈造影(心臓カテーテル検査)を行い、引き続き経皮的冠動脈インターベンションなどの血行再建を検討します。運動負荷や薬物負荷は急性冠症候群では禁忌または不適切で、冠動脈CTやMRIも診断を遅らせます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成

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