58 歳の男性。自宅近くの医療機関で頭部CT 異常を指摘され来院した。6 か月前…
58 歳の男性。自宅近くの医療機関で頭部CT 異常を指摘され来院した。6 か月前から頭痛が出現した。意識は清明。身長168 cm、体重60 kg。脈拍64/分、整。血圧110/80mmHg。視力、視野に異常を認めない。頭部単純MRI の T1 強調冠状断像(別冊No. 2A)とT2 強調矢状断像(別冊No. 2B)を別に示す。次に行うべき検査はどれか。
- ⑴ 内分泌検査下垂体病変では機能性腺腫か否か、下垂体機能低下があるかを評価するため、内分泌検査が次に必要です。
- ⑵ 徒手筋力検査運動麻痺を示す所見はなく、徒手筋力検査は診断・方針決定に寄与しません。
- ⑶ 認知機能検査意識清明で認知機能低下を示唆する所見はなく、優先度は低いです。
- ⑷ 腹部CT 検査原発巣検索などの必要性を示す情報はなく、次に行う検査として適切ではありません。
- ⑸ 脳脊髄液検査頭蓋内占拠性病変があり、感染や炎症を示す所見もないため、腰椎穿刺による検査は適応になりません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。画像は本文から確認できませんが、頭痛を契機に見つかり、トルコ鞍部の評価に適した冠状断・矢状断のMRIが示されていることから、下垂体腺腫などのトルコ鞍部腫瘍が想定されます。視力・視野障害がなくても、ホルモンの過剰分泌(プロラクチン、成長ホルモン、ACTHなど)や下垂体機能低下の有無で治療方針が変わるため、まず内分泌検査を行います。プロラクチノーマであれば薬物療法が第一選択になるなど、結果が治療選択に直結します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成