肩関節脱臼で正しいのはどれか。
肩関節脱臼で正しいのはどれか。
- ⑴ 横隔神経麻痺の合併が多い。合併しやすいのは腋窩神経麻痺です。横隔神経は頸部を走行し、肩関節脱臼で損傷されることはまれです。
- ⑵ 肩関節周囲炎の原因となる。肩関節周囲炎(五十肩)は中高年の退行性変化を背景とし、脱臼が原因となるものではありません。
- ⑶ 後方に脱臼することが多い。肩関節脱臼の大部分は前方脱臼です。後方脱臼はけいれんや感電などで起こるまれな型です。
- ⑷ 再脱臼は若年者で生じやすい。若年で初回脱臼した例ほど再脱臼(反復性肩関節脱臼)に移行しやすいことが知られています。
- ⑸ 肩関節内転位で脱臼することが多い。脱臼は外転・外旋位で起こることが多く、内転位ではありません。
解説
正解は⑷です。肩関節脱臼の大多数は前方脱臼で、外転・外旋位で上腕に力が加わった際に起こります。初回脱臼の年齢が若いほど再脱臼を起こしやすく、関節唇損傷(Bankart病変)や上腕骨頭の陥凹(Hill-Sachs病変)が反復性脱臼の原因になります。合併する神経障害は腋窩神経麻痺が代表で、三角筋の筋力低下や肩外側の感覚障害を確認します。横隔神経麻痺や肩関節周囲炎との関連は典型的ではないと考えます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成