パソコンで長時間の作業をする若年労働者に生じやすい、頸部痛と上肢のしびれをきたす…
パソコンで長時間の作業をする若年労働者に生じやすい、頸部痛と上肢のしびれをきたす疾患はどれか。
- ⑴ 頸肩腕障害長時間のVDT作業など反復・拘束的な作業で、頸部痛や上肢のしびれ・だるさを生じる作業関連疾患です。
- ⑵ 肩関節周囲炎いわゆる五十肩で、中高年に多く、肩の痛みと可動域制限が主体です。上肢のしびれは典型的ではありません。
- ⑶ 肘部管症候群肘部での尺骨神経障害で、小指・環指のしびれが主体です。頸部痛は伴わず、肘の屈曲位保持などが関係します。
- ⑷ 変形性頸椎症加齢による椎間板・椎間関節の変性で、中高年に多い疾患です。若年者のパソコン作業による障害としては不適切です。
- ⑸ 頸椎後縦靱帯骨化症中高年男性に多い靱帯骨化による脊髄症で、遺伝的素因が関係します。作業様式とは関係が薄いです。
解説
正解は⑴です。パソコン作業など上肢を前方に保持したまま同じ姿勢を長時間続ける作業では、頸部から肩・上肢の筋に持続的な負荷がかかり、頸部痛、肩こり、上肢のしびれやだるさを生じる頸肩腕障害(頸肩腕症候群)が起こります。VDT作業による作業関連疾患の代表で、若年労働者にもみられます。他の選択肢は加齢変化や局所の神経圧迫による疾患であり、若年者のパソコン作業との結びつきは弱いです。作業時間の管理や休止、作業環境の調整が予防に重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成